私たちが生活していくために必要なモノの多くが金型から作られています。自動車やカメラ、おもちゃのブロックや大切なお金も金型から作られています。皆さんには耳慣れないかもしれませんが、金型は日本のモノづくりを縁の下から支えています。
DIE&MOLD金型とは
金型とは
モノづくりの
マジックボックス
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金型で作られている身近なもの
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古代エジプトの壁画にも描かれた金型
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© Thierry Benderitter / www.osirisnet.net
人類がモノづくりを始めると同時に金型は誕生しました。
金型の使い方も、溶かした材料を金型へ流し込んで形を作る方法と、金型で素材を切ったり伸ばしたりして形を作る方法がありました。
紀元前2,000年以降にふいご(送風機構)が発明され、たとえばエジプト・テーベの墳墓の壁画には足踏みふいごでるつぼ内の銅を溶解し、かなり大きい扉を鋳造している状況が表現されています。
金型の種類
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プレス用金型
プレス機械の中に金型を取り付け、その間に金属などの素材を入れて大きな圧力でプレスすることによって、素材に金型の形状が転写されます。
自動車や冷蔵庫のボディ、フォークやスプーン、硬貨などもプレス用金型で作られています。
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プラスチック用金型
加熱して溶かしたプラスチックを金型の中に充填し、金型内で冷却をして製品を成形します。
テレビ画面の枠やリモコン、自動車のバンパー、水色のバケツなど、私たちが暮らしの中で見かける製品の多くがプラスチック用金型で作られています。
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鋳造用金型
加熱して溶けた金属を砂などで作った型に流し込み、冷えて固まった後、型から取り出す鋳造は、紀元前3千年ごろ、メソポタミアで生まれました。
日本へは紀元前300年ごろに伝わり、神様を祭る道具や権力を示すために使用されました。
奈良のシンボル的存在の大仏も鋳造で作られています。
金型による鋳造は、繰り返し使う事ができるので、経済的で、砂型よりも精度の高い製品を作る事ができ、大量生産を必要とする部品の製造に適しています。
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ダイカスト用金型
加熱して溶かした亜鉛、アルミニウム、マグネシウムを金型の中に充填し、金型内で冷却をして製品を成形します。
生産性が高く複雑な形状の製品を作る事ができる鋳造方法の一つです。
自動車のエンジンやトランスミッションのケース、アルミホイール、衣服などに用いるファスナーもダイカスト用金型で作られています。
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鍛造用金型
鍛造とは字のごとく鍛えて造るということですが、「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるように、金属を叩くことにより強度を高めると同時に、任意の形に形状を変えることを言います。
金属を高熱で加熱して行う「熱間鍛造」に対し、金属を加熱せずに常温に近い温度で行う「冷間鍛造」という加工法があり、自動車のクランクシャフトやコネクティングロッドが鍛造用金型で作られています。
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粉末冶金用金型
金属の粉末を金型に入れて圧縮し、高温で焼き固めて部品をつくる方法です。
金属粉末の配合を自由に組み合わせることが可能なので、鉄系粉末とセラミックの粉末を混合して加工した新幹線のパンタグラフ(集電用すり板)のように、摩擦や摩耗に強い部品をつくることができます。
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ゴム用金型
合成ゴム、天然ゴムを加熱した金型で成形します。
成形される部品の主なものに自動車のタイヤや窓枠のパッキン、キーボード、靴底、Oリングなどがあります。
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ガラス用金型
ビールビンやウイスキーボトルは、加熱して柔らかくなったガラスを、金型の中で風船を膨らませるように成形します。
みなさんが使っているスマートフォンのカバーガラスもガラス用金型で作られています。