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2026.04.30

加工設備

 

コントレーサー形状で問題ないのにプレス成形品で不良が出る理由|プレス加工の成立判断とは

測定では問題ないのに、プレス成形製品で不良が出ることはありませんか?

  • 単品測定値は安定しているがプレス成形製品で仕上がりがばらつく
  • 量産時に再現性が取れない
  • 測定方法を変えても改善しない

輪郭測定で確認できるのは「静的精度」です。
一方、プレス加工では材料の変形や接触状態など「動的精度」が品質に大きく影響します。
そのため測定結果に問題がなくても、プレス加工条件や金型組付精度によって製品不良が発生することがあります。

▶ この条件で量産時も安定するか技術的に判断する

コントレーサー(輪郭形状測定機)とは


コントレーサーは金型部品の輪郭形状を高精度に測定できる測定機です。
触針を用いて表面をなぞることで、段差やR形状などの輪郭を高精度に測定できます。
昭和精工では金型部品の刃先の形状等を測定する際などに使用します。

【コントレーサー ミツトヨ FTA-S4C3000】

コントレーサーで金型部品の刃先形状を測定し輪郭精度を確認している様子

【仕様】
・Mitutoyo   FTA-S4C3000-D
・測定範囲X:100㎜
・測定範囲Z1軸:60㎜(水平状態より±30㎜)

当社では納品する部品に検査成績表を添付しております。
また10年間測定記録を保管していますので、ご依頼があれば過去の検査成績表のご提出が可能です。
これにより、測定値としての品質や再現性についても確認が可能です。

コントレーサーは正しく測定すれば高精度に形状を評価できる測定機です。
ただし、輪郭測定で問題がなくてもプレス加工では製品不良が発生することがあります。
そのため、測定結果だけでなくプレス加工条件や金型組付精度も含めて確認することが重要です。

▶ 測定だけでは分からない「加工成立」を確認する

プレス成形加工品の加工精度が安定しない原因と測定の関係


プレス成形加工品では、以下のような現象が発生することがあります。

  • 周方向でバリ高さが変わる(クリアランス不均一)
  • 表面に傷が出る(接触状態の偏り)
  • 寸法がばらつく(材料変形・位置ズレ)

これらの現象は、測定値だけでは判断できないケースがあります。

このように「金型部品の測定では問題ないが実際にプレス加工品には不良が発生する」場合は
【金型単品精度】・【プレス加工条件】・【金型組付精度等】を含めた総合的な判断が必要になります。

昭和精工では、【金型単品精度】・【プレス加工条件】・【金型組付精度等】の状況を整理し
プレス加工品の品質改善につながる判断を行っています。

「この条件で問題ないか」「量産でも安定するのか」といった段階でも構いません。
まずはお気軽にご相談ください。

図面段階・試作段階でもご相談いただけます。

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