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2022.05.17

バッテリー

 

LiB量産用 電極箔打抜き金型(連続塗工)

【LiB量産用 電極箔打抜き金型】

 

 

電極箔は基材となるアルミ箔、銅箔の表裏に活物質が塗布されています。

 

活物質には正極はリン酸鉄系、NCA系、三元系などのリチウム含有金属酸化物、

負極には黒鉛等の炭素系材料が用いられていますが、

塗布の方法として主に2つの塗工形状があります。

1つは連続塗工、もう一つは間欠塗工になります。

 

今回は連続塗工の電極箔の打抜きについてご説明します。

連続塗工とは文字通り箔の面長に連続で塗布する方式で、

箔の片側もしくは両側をタブになるよう未塗工状態にします。

これを金型で凸形状の電極の形にカットします。

 

金型で打抜く際は、製品かカスのどちらかがダイの中に入りますが、

この様な薄く粉体が塗られた材料で製品を抜き落としてしまうと、

製品がダイの側面で擦れ、バリの発生や塗膜の脱落等の欠損が生じます。

 

そのため量産(生産)型の場合は、1型目でタブ側、反タブ側のカスを抜き落とし、

次工程で1枚の電極に分断します。(写真は1工程目の物になります)

1工程目は電極サイズにより、タブ側、反タブ側を1型で抜こうとすると金型の
サイズが1m近くになる事もあり、かなり大型化するため、タブ側と反タブ側で
金型を分ける事もあります。

 

基材の金属箔の厚さが10μm以下のため、

切り刃のクリアランスは大きくても3μmです。
弊社では1μm以下のクリアランスを均一に保つ金型の構造設計、

組立調整技術、部品製作技術を有しております。

 

どのような工程にすれば良いか分からない...
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このような悩みをお持ちのお客様は、是非一度、弊社の金型をお試しください!

 

【昭和精工の電池向け技術】
昭和精工では、リチウムイオン電池を中心に、電池用金型技術を有しています。
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